龍真咲さん 退団〜宝塚新世紀のゆくえ〜
ひとつの時代が、また終わりを告げます。
北川景子さんのLINEで知った、月組トップスター・龍真咲さんの退団。
宝塚100周年の幕開けと同時期に宝塚にハマった私ですら、退団の知らせには胸がキュッと苦しくなりました。
長年にわたって龍さんのファンでいらした方々の心中や、いかほどかとお察しいたします。
トップとしての任期や次回の大劇場公演のタイトル、コンサートの開催、珠城りょうさんの二番手決定など、退団のフラグらしきものは出揃っていて、ある程度の覚悟もしていたのですが、やはり実際に退団の事実が、その日付まで明確になって提示されると、現実を突きつけられる感じがしますね。。
LINEで北川さんも仰っていたことですが、この龍さんの退団をもって、宝塚100周年の幕開けを飾ったトップスターの方々は、全員退団されてしまうのですね。
100周年中には、蘭寿とむさん、壮一帆さん。
101周年中には、凰稀かなめさん、柚希礼音さん。
そして、102周年には、龍真咲さん。
どのトップさんも、100周年に向けて各組を全力で創り上げてこられたことと思います。
思えばどのトップさんも、伝統を重んじ大切に守りつつ、常に新しいことに挑戦し革新する気持ちを忘れない方々でした。
『新世紀の幕開け』とか『次のステージへ』とか『偉大なるマンネリズムからの脱却』とか、行うは難しなことを実現してこられた皆さん。
100年の顔であったトップの方々が、そうした「100年の伝統と挑戦」の象徴であったとしたら、いま現在のトップの方々、そして今後月組のトップになられる方は、「200年の伝統に向けての挑戦」の象徴だと言えるかもしれません。
200年を目指す重責のバトンは、いま着々と次の世代に渡されつつあります。
月組の新世紀のバトンは、一体誰に受け継がれていくのか。その答えが分かるのはもう少し先になりそうですので、ドキドキハラハラしながら、その時を待とうと思います。
ひとつの時代が終わる寂しさは尽きません。
今も、1789のライブCDを聴きつつ早過ぎる感傷にひたっております。
しかし、こうした終わりと始まりを繰り返して、宝塚は100年続いてきたのですね。
スターシステムが体現する終わりと始まりこそが、宝塚歌劇団の魅力なのかもしれませんね。