大混戦 キラキラタカラジェンヌ 2018~花組編~
早いもので、今年も残すところ1週間をきりました。
大掃除は来年1年をかけてじっくりすることにしました、だいすんです。
さて、今年もあと5日ということで、今日から1日1組ずつ、だいすんが個人的に「このジェンヌさんが輝いてた!」と思う生徒を発表し、今年一年をふり返ってみようと思い立ちました。
題して 「大混戦 キラキラタカラジェンヌ2018」。
タイトルは最近発売されたばかりの、某N天堂の大人気ゲームからとりました。
…若干スベってる感がしなくもないですが、心を強く持って、今日は花組編でございます。
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花組。
2018年は、芹香斗亜さんが宙組へ組替えとなり、柚香光さんが2番手に昇格して、お正月公演『ポーの一族』から幕開けとなりました。
近年の花組を見ていると、下級生~中堅男役の層がなんとも厚く、娘役も上級生から下級生に至るまで素敵に輝く方が多く、「組力」の強さを感じます。
そんな花組なので、「今年輝いていた!」という方は沢山いらっしゃるのですが、誰か一人を選ぶとすると、舞空瞳さんの輝きが、強く印象に残りました。
特に、『BEAUTIFUL GARDEN-百花繚乱-』の柚香光さんとのダンスシーン。
白いワンピースで可憐に踊る姿とその笑顔に、「正統派」っぽい娘役らしさを感じました。
娘役のウリどころって、いろいろあると思うんです。
歌や演技、ダンスなどの実力が充実している他にも、アイドルらしさや大人っぽさ、初々しさ、不思議ちゃんな雰囲気などなど…
そんな中で舞空さんは、清楚さや可憐さなど「THE・娘役」的な雰囲気が持ち味の方なのかな、という感じがしました。容貌も、甘すぎず大人びすぎす……少女と女性の中間といった面持ちで、そうしたところも魅力的に感じるのかもしれません。
『MESSIAH』では新人公演主演を果たし、全国ツアー公演『メランコリック・ジゴロ』でもヒロインを演じた彼女が、来年またどんな輝きを見せてくれるのか…
花組の下級生娘役には、音くり寿さんや華優希さんもいらっしゃるので、彼女たちと切磋琢磨して成長されていくであろう姿が、非常に楽しみです。
さて…ほんとは各組一人ずつにしようかなぁと思っていたのですが、どうしてもこの人に触れずにはおられない方がいます。水美舞斗さんです。
水美舞斗さんといえば、言わずもがなスター揃いの95期生ですが、花組において、彼女は長らく、同期・柚香光さんの放つ「光」の影に隠れたような状態でした。
星組の瀬央ゆりあさんも然りですが、今年も含むこの数年は、この影から抜け出ることができるか、彼女にとって非常に大切な年月だったのでは、と思います。
超路線派スターが同じ組の同期としていることって、誇らしい一面もあるかもしれませんが、想像する以上に苦しいことでもあると思うんです。
数年前には「同じ釜の飯を食った」ような存在が、新人公演で主演をし、スカイステージにも出演して色んな取材も受けて。本公演の出番や見せ場が増え、先にスチール写真が販売されて、バウホールで主演をして………
初舞台では一列に並んでラインダンスをしていたのに、いつしかその背中が遥か彼方に見えるように思えた時もあるのではないでしょうか。そこで、腐らず、弛まず、たくましく、努力を重ね続けた結果が、今年の水美舞斗さんの活躍につながったのだと思います。
バウホール公演『Senhor CRUZEIRO!』の主演はもちろんのこと、ほんと『BEAUTIFUL GARDEN』の出番多すぎでしたからね。牛も蜂もアイドルも剣闘士も水美舞斗。ほぼほぼ水美舞斗。彼女の体力と筋力に野口先生は全幅の信頼を寄せているんだなと思うしかない活躍っぷりでした。
この先、水美さんがどんな道を歩むのか、未知な部分も多いですが、野口先生が彼女に寄せる信頼と同じくらい、私も水美さんの活躍を信じていきたいと思います。
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来年の花組は、2月からの大劇場公演『CASANOVA』でスタートします。
昨日、トップ娘役の仙名彩世さんはじめ、花野じゅりあさんや桜咲彩花さんなど実力派上級生娘役など計6名の退団が発表され、また、若手ホープだった亜蓮冬馬さんも昨日付で退団されました。
去りゆく人を思う時は寂しくなるのが常ですが、特に「若手」と呼ばれる人が大階段を降りずに退団を決意したことに、なんとも言えない悲しさを感じます。
彼女たちのこれからの人生に幸多からんことを祈りながら、来年の花組も愛し続けたいと思います。
しんみりしながら・・・明日は月組編を書きたいと思います。