月組クロニクル〜1789 サイゴンの恋人たち〜
今年も残すところあと2日。
終わりの見えない大掃除に頭を抱えているだいすんでございます。
スカイステージに触発されて始めた「だいすんクロニクル」。
今日は今年一年の月組大劇場公演を振り返ってみたいと思います。
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1789ーバスティーユの恋人たちー
最初にタイトルを見たとき、「せ…せんななひゃく、はちじゅうきゅう?」と戸惑いを覚えたことを覚えております。
タイトルが数字というのも、なかなかインパクトがありましたが、主役ら農民、 トップ娘役はマリー・アントワネットなど、ストーリーや配役等もかなりのインパクトがあった公演だったと思います。
でも、それよりも何よりも一番インパクトがあったのは、月組の組力、団結力の高さでした。
フランス革命という、世界の歴史を大きく塗り替えた出来事を題材にしたこの作品。ベルばらでももちろん取り上げられていますが、1789では、革命に至るまでの平民たちの憤りが、より鮮明に、生々しく描き出されています。
現状を打破しよう、世の中をひっくり返し理想の世界を実現しようとするには、途方もない群衆のエネルギーが必要です。
その群衆力のエネルギーの高さが、月組生の皆さんの演技からヒシヒシと感じられ、鳥肌がたったのを覚えています。
フレンチロックの楽曲も、お洒落で格好よくて大好きでした。美弥るりかさんの「私は神だ」の歌や、群衆が歌った「パン パポパン」の歌が特に好きで、今でも実況CDを聞きながら口ずさんでいます。
来年には東宝でも上演され、花總まりさんや凰稀かなめさん、夢咲ねねさんなどのOGも出演されますね。
凰稀さんがマリー・アントワネットを演じられる回の公演を観劇予定なのですが、絶世の美女をこの目で見られそうな予感がいっぱいで、早くも楽しみです。
舞音-MANON-/GOLDEN JAZZ!!
来年の東京宝塚大劇場のお正月公演。この間宝塚で千秋楽を迎えたと思ったら、もう5日後には東京で初日を迎えるんですね。
これから東京で観劇予定の方も多いかと思いますので、以下に独断と偏見に満ちたオススメポイントをいくつか述べて、月組クロニクルを締めたいと思います!
独断と偏見に満ちたオススメポイント!
- 第2のシャルル!龍真咲さん演じるシャルルと対比させながら観ると、よりシャルルの心情が伝わってくるような気がします。
- サイゴンの街並みを再現した舞台装置!白布や竹組などを利用した東南アジアの世界観満載の舞台装置も見所。
- 男役の方々のアオザイ姿!…アオザイ…‼︎ばん……ざい…‼︎
- ショーのオープニング!ドキドキワクワク、カーニバルの幕開けを楽しげに知らせてくれ、一気にテンションが高まります。そこからの主題歌→客席降りの流れで、頭の中はジャズの世界でいっぱいになります。
- Rhythm の場面!愛希れいかさんの力強いダンスも見所ですが、アフリカンなリズム溢れる楽曲も体の芯にズンズン響いてきて、不思議とエネルギーが湧き上がってくる場面です。
- フィナーレの男役群舞!この世にスーツという衣服が存在することを、この上なく嬉しく思いました。
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2016年は、龍真咲さんにとってのラストイヤー。
月組生の皆様にとっても月組ファンの皆様にとっても、色々と激動の一年になりそうですが、大きな節目を経てまた新しい月組の魅力が開花する一年となることを、大掃除中の部屋の片隅からそっとお祈り申し上げます。