だいすん の かんげきdiary

宝塚歌劇ファン歴3年目の初心者ですが、観劇の感想や思い出などを、徒然と書いていきたいと思います

星組公演 ガイズ&ドールズ 観劇レポート

2015.9.23 11時公演



3度目の観劇を終え、ひたすらに楽しかった!という心の浮き立つ気持ちと、次にまた星組に会えるのはいつになるだろうと寂しい気持ちとがない交ぜになった、不思議な心持ちで、家路についています。


今日は、宙組朝夏まなとさん・実咲凛音さんのトップコンビもSS席の辺りで観劇していらっしゃいました。お二人の余りの美しさとスタイルの良さと手足の長さに、私とあの方々は本当に同じ生き物なんだろうかと疑問を感じたまま、幕が開きました。

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幕開けの北翔さんの後ろ姿には、「宝塚の男役」の美意識が凝縮されているように思います。スカイ・マスターソンという一人の男の哀愁、ニヒルさ、包容力の高さを、あの背中が雄弁に語ってくれているようでした。


北翔さん演じた、このスカイという男、仲間には慕われ、信頼もあつい頼りになる男ですが、ネイサンと比べると、どこか天涯孤独な雰囲気の濃い感じがします。ネイサンのように、ニューヨークで「顔じゃ老舗」で「顔が効く」訳でもなく、アデレイドのような特定の女性もおらず、ラスベガスやハヴァナなど各地をフラフラと居場所なく彷徨っているといった感じ。


ネイサンやナイスリー達がクラップゲームの開催場所を巡ってアタフタしていたり、アデレイドがネイサンに結婚を迫ったり、サラが救世軍の活動に汗を流していたりと、それぞれに自由な感情を発露させている一方で、スカイはそのどれらにも少しずつ関与しながらも、どこか皆とは一線を引いたような、少し離れた位置から全体を見ているような様子でした。
どこにも関与しすぎず、誰ともつるまず。


本当の名前を誰にも隠している辺りも、真の意味でスカイが心を許せる相手の不在を物語り、彼の抱えている孤独感や寂しさを強烈に煽っている感じがしました。


そうした彼の背景は、劇中では言葉で一度も語られることはなく、スカイ自身の気持ちを語る台詞の数も、他の登場人物と比べると少ないように感じます。
北翔さん演じるスカイ・マスターソンからは、上記のようなスカイの想いや背景が、その佇まいや所作の一つ一つから、サラを視る視線やその名を呼ぶ声から、にじみ出てくるように感じられました。

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本当は、一人一人の登場人物についても沢山書きたいことがあるのですが、一先ず観劇の興奮が冷めないうちに思いついたことを書いておこうと思います。


合計3回、この公演を観ましたが、千秋楽が近づくほどに、生徒さん皆さんが、どんどん伸び伸びと自分の役を演じるようになっておられて、毎回違った面白さがありました。
また次の星組公演が大劇場に戻ってくるのが、今から楽しみです(^o^)