宙組公演 HOT EYES‼︎観劇レポート〜心も体もホットホット‼︎〜
宝塚大劇場にて、今年の宝塚始めをして参りました。
今年のこの暖冬っぷりは、もしかしたら宙組のパワーのせいではないのかと思う程の興奮を抱えながら、余韻に浸っております。
いつもでしたら、まずお芝居の感想を、次いでショーの感想を記事にするところですが、今回はまずショーの感想から書こうと思います。
というのも、お芝居が面白すぎて、また劇中劇の妙にやられすぎて、感想を言葉にできるほど自分の中での消化しきれていないのです。
今、消化できないまま書いてしまうと、「ブログに満つるは、尽きせぬ言の葉」状態になってしまいそうですので、少し気持ちが落ち着いてから記そうと思います。
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HOT EYES‼︎ 感想
なんとも暑い熱いショーでございました。
観劇中、「いま真夏だっけ?」と勘違いするほど熱気に満ち溢れておりました。
見どころがあまりにも多すぎて、どこからまとめればよいか…という感じですが、特に印象に残った2点と、独断と偏見に満ちたおすすめポイントを幾つか記して、感想としたいと思います。
- 全場、大階段!
観劇前は、果たして全場面に大階段があるってどんな感じだろうと思っていましたが…
一言感想を述べるとすれば、最初からクライマックス感がすごかったです。
オープニングで、朝夏まなとさんがスポットライトに照らされて登場される場面があるのですが、思わずこれからデュエットダンスが始まるのかなと勘違いしてしまいました。
また、私はショーで大階段が登場してくると、「もう終わりなんだ…」と寂しくなってしまうのですが、始めから終わりまで出っぱなしだと、そこまで寂しさを感じずにすみました。
大階段を使ったこの演出が凄かった!というのは特に感じませんでしたが、やはり、立体的なフォーメーションの美しさを存分に魅せられる点は大階段の魅力だなと感じました。
大階段を利用することで、左右と前後に上下の軸も加わって、各生徒さんの動きを三次元的に感じることができ、新鮮な感動を味わえました。
- 朝夏まなとさんのダンス
このショーで一番感動したのが、ショパンのノクターンとあわせて朝夏さんが踊られる、第18場「FOEVER EYES」のシーンです。
前場の激しさとは打って変わった、暗転してシンと静まり返った舞台の下手側に、白と青を基調とした衣装を纏った朝夏さんが、すっとせり上がってこられます。
よく見ると足元は裸足。お衣装が清楚な印象なものなので、少しギャップのある印象を受けましたが、ノクターンの哀しげで優雅な旋律にのせて舞われ始めると、裸足であるからこそ、舞を通じてこんなにも踊り手の心情がダイレクトに伝わってくるのだなと感じました。
この場面は、パンフレットによると、踊りを通じて「永遠にあなたを愛し続ける」というメッセージを伝えているそうですが、朝夏さんの舞からは、そうした深くて強い、重厚感のある思いが伝わってきました。
また、裾さばきも素晴らしく、裾が舞にあわせてたなびく様子を見ていると、舞台上では時間がとても緩やかに流れていて、3分間程の時間が悠久の時のようにも感じられました。
ダンサーとして名高い朝夏まなとさんですが、この場面ではダンスというより舞、ダンサーというより踊り手という言葉がよりしっくりくるよう印象を受けました。とてもおすすめの場面です。
独断と偏見に満ちたおすすめポイント!
- 主題歌!チャラい。ひたすらチャラい主題歌です。「僕の瞳がなぜチカチカしてるかって?」なんて歌詞、はじめて聴きました。チカチカしてる理由については、そちらも途方もなくチャラいので、ぜひぜひ皆様のお耳でお確かめて下さい‼︎
- 第9場「Dark EYES」の場面!ジゴロの真風涼帆さんをはじめ、大人の魅力たっぷりの妖艶な場面です。美穂圭子さんの抜群の歌唱力も聴きどころです。怜美うららさんを巡って、朝夏さんと真風さんと三人のダンスが繰り広げられるのですが、場面終盤に向けて、「え、そこの二人が…?そうなっちゃうの…?」と思うような何がなんやらな流れになっていくのも見どころです。
- 中詰!懐かしの歌謡曲が歌い継がれ、昭和アイドルのコンサート会場的な盛り上がりを見せます。あの歌が宝塚風にアレンジされるとこんな感じなのね…‼︎という発見も楽しいです。
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年明けからえぇもん見せてもらったー!という感慨に浸らせてくれたこの作品。
関西圏にお住まいの方は、この公演が宝塚始めになる方も多いかと思いますが、まさに新年の幕開けにふさわしいお目でたい公演だと思います。
(もちろん、東京の月組公演も、情感たっぷりのお芝居と、楽しさのエレクトロニカルパレード的なショーという最高っぷりですので宝塚始めにはぴったりです!)
宙組から分けて頂いたエネルギーと活力を胸に、来るべき日常生活の始まりに備えてゆきたいと思いながら、観劇レポートをとじようと思います。
ps…
Twitterをはじめてみました。活用方法は全然未定ですが、また覗いていただけましたら嬉しいです。
アカウント → @zuka_dyce