だいすん の かんげきdiary

宝塚歌劇ファン歴3年目の初心者ですが、観劇の感想や思い出などを、徒然と書いていきたいと思います

月組全国ツアー 観劇レポート〜クリスタルは明太子の煌めきにも似て〜

冬将軍、到来。
だいすんでございます。



昨日の「FNS歌謡祭の乱」。
まだ傷が癒えていないまま、したためております。

『まもなく!』『このあと!』『いよいよ!』

前回の月組での経験がまったく活かされないどころか、「たぶん最後の方だし少しぐらい残業しても・・・ゆっくりしてても・・・」という油断を逆手にとったまさかのトップバッター。
幸か不幸か、及川光博さんと真風涼帆さん率いる宙組生との「勝手にしやがれ」コラボはちょっぴり見られたので、それを励みに頑張っていこうと思う次第でございます。



さて、昨日に引き続き、今週末に千秋楽を迎える、月組・全国ツアー公演についてです。
今日は、ショー『CRYSTAL TAKARAZUKA~イメージの結晶』の感想を、思いつくままに述べたいと思います。

________________________________________________

このショー、言わずもがな、再演物でございます。
初演は、記憶にも新しい2014年。龍真咲さんを冠する月組が上演しました。

そのころ、寡聞にして私はたま様の存在を、ひいていえば宝塚そのものについてきちんと認識しておらず、
「あのがたいのいい人、ソロで歌ってるな」とか、「あのがたいのいい人、なんかイケイケスーツで出てきたな」とか、
主題歌の『♪ ~ モーメンッツ モーメンツ』が好きだとか、その程度の感想しか抱いておりませんでした。




あれから、早3年・・・・・・・。



「あのがたいのいい人」こと、珠城りょうさん率いる月組の『CRYSTAL TAKARAZUKA』に、遠く故郷を離れた博多の地で、再会いたしました。


以下、気持ちのおもむくままに、好きだったポイントを列挙していきたいと思います。


__________________________

- 超絶技巧のオランピアと適応力の鬼・ホフマン
このショーの中でも特に好きな場面が、このドールオペラの場面です。

オランピアが変な博士にさらわれちゃったから、名探偵ホフマンさんに探してもらおう」というストーリーのこのシーン。

オランピアちゃんは愛希れいかさん、ホフマンはもちろん、珠城りょうさんです。

この場面、とにかく愛希さんのダンスがすごい! 衣装や照明と相まって、本当にリカちゃん人形みたいに見えてきます。
特に、いったん人間に戻り、ホフマンさんと幸せダンスを踊っている最中、徐々に人形に戻ってしまうくだり・・・。
今回、オペラグラスを覗いていて分かったのですが、体の動きだけがカクカクとなってしまうだけでなく、表情までも、幸せたっぷりの笑顔と無機質な無表情とに切り替わっていました・・・!
初演を観たときもかなり印象的なシーンだったのですが、今回、愛希さんの表情を捉えられたことで、より印象深くなりました。

ちなみに、ロン毛のたま様ホフマンもみどころ。
変な博士に見つからないように・・・と、所々で人形たちに混じってドールダンスと同じ振りを踊るのですが、「探偵になる前は絶対にダンスやってたよね」とツッコまずにはいられないほど、初見で、ものの見事に踊ってのけています。
サッカーができる名探偵や、じっちゃんの名に賭ける名探偵、灰色の脳細胞の名探偵など様々な人が存在する探偵業界ですが、ぜひ、「ダンスができるイケメンロン毛名探偵」も付け加えたいところです。

  • バンボレーオ‼︎

突然ですが、月城かなとさんの声が好きです。
口跡が良くて、耳なじみが良くて、深みがあって。
たま様と声質もすごく似ていて、2人の歌声の混じり具合も素敵だなーと思いながらお芝居、ショーと観劇してきて、この中詰。

月城さんの「バンボレーオ!!」にすべて持っていかれました。
「バンボレーオ!!」の一声で、劇場中が月城さんに集中するのが分かりました。
印象に残りすぎて、夕飯を食べたお店の店員さんの「いらっしゃいませ」すら、バンボレーオのリズムに聞こえる始末。
シンデレラの場面の「これ、モツ」発言と相まって、博多のお客様にも月城さんの印象はガッツリ根付いたと思います。

余談ですが、「ジョビジョバ」にて、全力で歌い踊る蓮つかささんと、涼やかに歌いあげる紫門ゆりやさんとの対比も面白かったです。


- 幸せの奔流・デュエットダンス
デュエダンでございます。「たまちゃぴ」のデュエットダンスでございます。
ショーのクライマックスにして最大のしあわせ時間。
優しく相手役を見つめる男役の瞳、その瞳に包まれて自由に踊る娘役。
これ以上のしあわせがこの世のどこにあるだろうか。
そう思わせてくれる雰囲気が、「たまちゃぴ」のデュエダンにはあると思います。
そんな2人のダンスを観ながら、今年の始め「カルーセル輪舞曲」のデュエットダンスが思い出されました。

素人の私が言うのもおこがましいですが、どこか、まだ初々しさが残り、表現したい雰囲気や醸し出したい空気感はあるのだけれど、2人の一体感、曲との調和・・・今ひとつ発展途上のような印象を受けました。
観劇を重ねるうちに、少しずつ纏まっていく様子があったのですが、往年のトップコンビの一分の隙もないデュエットダンスを思い起こすと、もっともっとより良くなるはず、という思いがありました。


それから月日を重ね、博多座公演、大劇場公演と・・・
ともに切磋琢磨し、日々の舞台を弛まず勤めあげてきた、その努力と信頼の結晶を、この全国ツアー公演のデュエットダンスに見ることができました。
デュエットダンスは、2人で踊るダンスです。
ひとりではなく、2人だからこそ踊ることができる特別なダンス。
「たまちゃぴ」と名付けるのは簡単なことですが、名実ともにコンビになってこられたんだと、そう思った2人のダンスでした。


たま様なんて、もう「相手役から目を離してはいけない」という掟があるかのように愛希さんを見つめ続けちゃっていて、娘役を自分に置き換えるとかではなしに、もうこの2人のデュエダンに関しては、一生第三者でいい、と思ったデュエダンなのでした。



__________________________
_______

さて、つらつらと書き連ねて参りましたが、今週末にはそんな全国ツアーも千秋楽。
どうか、最後まで一人の休演者も出ませんように。
そんなことを祈りつつ、記事をとじたいと思います。



ブログランキングに参加しています。 応援頂けましたら嬉しいです。 よろしくお願い申し上げます。 にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村