だいすん の かんげきdiary

宝塚歌劇ファン歴3年目の初心者ですが、観劇の感想や思い出などを、徒然と書いていきたいと思います

ご無沙汰かんげきdiary〜月組全国ツアーを追いかけて〜

まっこと、お久しぶりの更新でございます。
だいすんです。


約一年ぶりの更新。
diaryと銘打っている当ブログですが、もはや日記というよりは、年報レベルでの更新率でございます。
これから、また、ちょくちょく、したためてゆけたら…。
決意だけは新たに、ゆく年を見送り、来る年を迎えようとしている師走の今日この頃でございます。


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さて。
タイトルにもあります通り、行って参りました。
月組・全国ツアー公演鳳凰伝~カラフとトゥーランドット~/CRYSTAL TAKARAZUKA~イメージの結晶~』博多公演。

福岡市民会館(全38列)の37列目という天井座席からの観劇でしたが、月組の熱演を前には舞台からの距離なんて関係ない!と、そう感じさせられる舞台でした。


まずはお芝居。


珠城りょうさん演じたカラフ。

「あの女は俺のものだ!」とか、「あなたは私の女ではない」とか、いかにも肉食系男子的な発言が多かったこの役どころ。

どちらかというと草食系、ともすれば、その醸し出す包容力ゆえに、もはや生態系を超えて大気系男子とでも言えるたま様が、このお役をどう演じられるのか、と思っておりましたが、そこは実直系男子を演じさせたら右に出るものはいないたま様。見事に演じきっておられました。

素直で、ひねくれたところがあまりなく、目的をこれと定めたら自分の心に従って突き進む。
カラフという役は、どこか『激情』のドン・ホセにも通じるところがあるなと、たま様の演技から感じました。
再会した父王との喜びを喜ぶのもつかの間、一つの目標を達成したら、また新たに「トゥーランドット」という目標を見つけ、周囲の声を顧みず、ただ己の心の信じるままに邁進するカラフ。
その心の強さ・熱い信念がが、氷のように冷たく自らを律し、制し続けたトゥーランドットの心を溶かした。そのことを強く感じさせる説得力を持った、たま様のカラフでした。



そして、絶世の美女・トゥーランドットを演じた愛希れいかさん。
豪華な衣装に負けないオーラを放ち現れた愛希さんは、まさに氷の王女そのものでした。

特に、カラフに問題を課す場面。
答えに窮するカラフの様子を見て、地の底からわき上がってくるような声で笑うトゥーランドット
思わず、鳥肌がたちました。あの一瞬、トゥーランドットの冷徹さはその極値まで達したと思います。

そこから一転してのラストの場面。
カラフとの出会いによって、自分の心の奥底にある柔らかな部分、「苦しい、切ない、熱い」と渦巻く感情の激流に触れる様子を説得感を持って演じるのは、簡単なことではないと思います。
ですがそこは、トップ娘役歴5年目を迎えようとする愛希さん。納得と圧巻の演技力で演じきっておられました。

つい、この間まで、キュートでチャーミングなルイ14世を演じていたとは思えないほどの振れ幅の大きさ・・・。
トップ娘役としてのキャリアは長くても、とても円熟してきたとは言いきれない。
まだまだ新しい姿を見せてほしい、そんな風に思いました。



全国ツアーということで、組子の数が半数以下になっているこの公演ですが、さすがは芝居の月組
メインキャスト以外にも、細かないいお芝居をしている組子が舞台上に溢れていて、語りきるのが難しいほどです。


バラク(月城かなとさん)の死に様の潔さ。
タマル(海乃美月さん)の悲痛なまでの自責感と、女神のようなカラフへの深い愛。
ゼリム(蓮つかささん)の無邪気さと、カラフとの信頼感に満ちた主従関係。
アデルマ(麗泉里さん)のカラフへの愛憎と執念。
狂乱に沸く北京の群衆芝居。
首切り役人・鞭打ち役人を演じた朝霧真さんの放つ威圧感とあふれ出るただ者じゃない感。
中国皇帝を演じた輝月ゆうまさんの、もはや専科並の貫禄。


本当に枚挙にいとまがありません。



明日は、この思い出がさめやらないうちに、ショーについての感想をしたためたいと思います。


では、また明日。



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